この記事の内容
- 髪質改善トリートメントの種類と知識
- 髪質改善を効果的に行う方法
- 酸熱トリートメント
- アルカリ酸熱トリートメント
- 髪質改善の注意点
- 酸熱死のリスク

そんな方におすすめなのが酸熱トリートメントです。札幌で髪質改善をしたい方必見!
酸熱トリートメントは、酸と熱の力で髪の内部に結合を作り、ツヤ・ハリコシを向上させる最新のトリートメント技術です。しかし、間違った施術をすると「酸熱死」と呼ばれる髪の硬化やダメージにつながることも。
この記事では、酸熱トリートメントの仕組み・メリット・デメリット・失敗しない方法を徹底解説します!さらに、札幌で酸熱トリートメントが得意な美容室の選び方や、
持続性を高めるホームケア方法まで詳しく紹介します。髪質改善を成功させたい方は、ぜひ最後までチェックしてください!
札幌でも話題の髪質改善トリートメント「酸熱とアルカリ酸熱トリートメント」について

酸熱トリートメントの基本的な知識について

使用する髪質改善の成分、工程主な効果が実は違います。
- 酸熱トリートメント
- アルカリ酸熱トリートメント
- ケラチン系トリートメント
- 微還元トリートメント
一般的に美容室で表記されている髪質改善トリートメントは酸熱トリートメントの事が多いです。
情報も商材も多く美容ディーラーもメーカーもゴリ押ししています。
そもそも、メジャーな髪質改善の1つである「酸熱トリートメント」はただのトリートメントではなく、過剰収斂や酸が強すぎた場合、アイロンの温度が適切ではなかった場合など、酸熱死といわれるダメージにつながる可能性もある施術です。
簡単に説明します。
酸熱トリートメント「結合を作り髪を支える」
グリオキシル酸、レブリン酸、トステアという酸性の成分を髪の内部に作用させ熱の力と酸の作用で結合を作り内側から繋ぎ止める技術です。
失敗すると「酸熱死」や「熱ヤケ」のダメージを起こします。
失敗すると治していくのが大変です。
アルカリ酸熱トリートメント「結合を作り髪を支える」
髪を弱アルカリの領域に持っていき酸熱トリートメントを行う施術になります。
言っている事が複雑ですね。
酸熱トリートメントの酸熱死のリスクを減らせるのがメリットです。
ケラチン系トリートメント「ダメージ部分を埋める」
髪はそもそも、ケラチンタンパクというもので80~90%程度はケラチンです。
ダメージすると無くなるのがケラチンで、よく海苔巻きに例えられるのですが、キューティクルが海苔だとしたらケラチンはお米で、具までいくとほぼ終わりです。
米の少ないスカスカな海苔巻き状態になると「ハリコシや強度の低下、水分が保持できない乾燥毛、軽いので広がる、水分がたくさんはいるので乾きにくくなる」などダメージに悩んでいる方が感じている問題がそうです。
ケラチン系の髪質改善は一番本質的に近い部分にアプローチをかける補修方法になります。
微還元トリートメント「髪の結合を緩く切り再形成」
還元とは縮毛矯正の薬を使うと起きる「還元反応」という結合を切る反応の事です。
トリートメントがメインの弱いストレート剤を使い浅く結合を切りアイロンで髪を整えて2剤で再結合をさせて髪の形状を整える髪質改善になります。
めちゃくちゃ弱い縮毛矯正だと思ってください。
結合を切り柔らかくするで補修成分が髪に入り込み再結合で定着しやすくなるという仕組みです。
TAKAHATAの定義になりますが、少しだけ詳しく話すと、縮毛矯正の時には「SS結合(ジスルフィド結合)」という結合を薬剤で一度切断してからアイロンで綺麗に伸ばして2液で再結合させるのですが、結合が切れた状態だと「ケラチン」の定着効率がよくなるんです。
その他の成分も入らないところまで入るようになります。
その状況をトリートメント用に調節する仕組みですが微還元トリートメントです。
緩いクセ毛なら多少伸びますが、かなり限定的でなので過度に期待しないように。
トリートメントを効率よく浸透させ定着力をあげて、髪の表面の乱れを整えて優しく固定化させるイメージです。
ほんの少し髪に負担をかかる可能性があるけど、施術後の方が質感や見た目が改善されるというイメージで施術後のほうが傷んでなく見えるようになります。
プチ整形みたいな感じです。
この技術に関しては美容師の定義によります。知らない美容師さんもいると思います。
個人的には「酸熱、ケラチン、微還元」を合わせたハイブリッドな髪質改善トリートメントが手間がかかりますが一番効果的だと思います。
酸熱トリートメントを詳しく解説

酸熱トリートメントについて解説

酸熱トリートメントは、髪内部の補修と表面補修を同時に行う施術です。
コルセットやサポーターを髪の内部に装着させるように「髪の内側と外側を補強と補修をして強くする」効果があります。
酸性で引き締まるので一番艶が出ます。
髪質改善はそれぞれ特徴や効果が違うのですが、TAKAHATAの場合はケラチン系と組み合わせて行っています。
お米を髪に定着させて髪を補強するというやり方になります。
髪の内部とキューティクルへの作用

酸熱トリートメントは髪の内部と外部を補強する

髪の内部とキューティクルに作用をして、トリートメント成分を引き締めて閉じ込める効果があります。
最後はストレートアイロンの熱で結合を作りつつ成分を定着させ固定化させますが、どちらかというとそれだけだと本質的な補修と補強になりません。
ケラチンにも低分子、中分子、高分子とあり小さい方が中に入り込み、大きい方がキューティクルなどの表面の補修に効果があります。
ケラチンを定着させてから酸熱で結合を作る方が合理的に補修と補強効果が高まります。
しかも、ケラチンは酸性に寄せると固まる性質があるので酸熱との相性がバッチリです、
内部補修:なぜ髪の内部が補修されるのか?

髪内部(コルテックス)はケラチンタンパク質で構成されており、この部分がダメージを受けると空洞化が進みます。
空洞化した部分を結合で引き締めてパシっとしてくるので無駄な水も入りにくくなるので、ドライヤーで乾くスピードも早くなります。
ケラチンとは違った作用です。
なので、ケラチンも別途必要です。
気合をいれてパシっとやり過ぎると痛むのが酸熱トリートメントの特徴でもあります。
酸性成分が内部に浸透

酸だけだと強すぎるのでトリートメントで割っています。なので、酸熱トリートメントです。
普通のトリートメントじゃないんです。
酸性領域で髪のキューティクルが引き締まりながらも、酸性成分がコルテックスまで浸透します。
この段階では酸が髪内部で待機してスタンバイしている状態で、この後はストレートアイロンで熱入れと絶妙な感じで水分を抜いて科学反応を促進させイミン結合というものを髪に作り支える架橋をつくるのが酸熱の効果です。
イミン結合が髪を内部から強化する

アミノ酸のアミノ基(-NH₂)やカルボキシル基(-COOH)に反応し、架橋を形成します。
この結合が空洞化を埋め、髪の強度を高めます。
要するにアミノ酸のアミノ基という部分に反応をさせてバチバチと結合をつくるという反応を起こします。
そこにトリートメント成分が入っている事で栄養成分を髪に閉じ込めた状態で固定させる事ができます。
表面補修:なぜ艶とハリコシが出るのか?

キューティクルを整える作用により、光の反射率が向上し、ツヤ感がアップします。
同時に結合もできて髪の中にある状態なので、少しズシっとした自然な重さとハリ感が出ます。
髪の表面も酸熱に寄って引き締まり収斂するので艶感も出るという仕組みになります。
縮毛矯正と髪質改善 酸熱トリートメントの違いは?
髪質改善の定義って曖昧で縮毛矯正を髪質改善だと思っていたり、髪質改善でクセ毛が伸びると思っていたり勘違いしてしまう方も多いと思いますが、まったく違います。
縮毛矯正との違いは
髪の結合を一度切って、綺麗にクセ毛を伸ばしてから2液をつけて固定させます。
洗ってもクセや広がりが出てきません。
クセの具合にもよりますが、大体半年に一度はヘアカラーと同じでリタッチ縮毛矯正が必要になります。
ちなみに髪質改善の前に縮毛矯正をかけておくと効果と持続性がかなりよくなります。
次回の縮毛矯正までは1ヶ月半~2ヶ月ぐらいの感覚で髪質改善カラーや髪質改善トリートメントをやっていればクセと広がりが気にならなくなります。
酸熱とアルカリ酸熱トリートメントの違いは
説明したように酸熱トリートメントはクセ毛は伸ばせません。
弱いクセや広がり、髪のコンディションを整える効果に特化しています。
結合を作り繋ぎ止めて支える事でハリコシ感や艶感を与えるメニューです。
大体、2ヶ月に一度ぐらいやっておけば「一年中に綺麗に過ごせる、日常生活のダメージを軽減させて扱いが楽になる、乾くスピードがめちゃくちゃ早くなる」という効果があります。
面倒くさがりな人ほどオススメだと思います。
髪質改善で強いクセ毛や乱れを伸ばそうとして緩和はできても根本の解決方法が違います。
パヤ毛などに悩む方も一度縮毛矯正をかけておいた方が有効です。
髪を補修と補強をしつつ、艶も出て綺麗に見える持続性が高いメンテナンスだと思ってください。
トリートメントとの違いは?
トリートメントは、ホットペッパービューティーなどで「3ステップトリートメント、5ステップトリートメント」やAujua(オージュア)、TOKIOトリートメント、KERASTASE(ケラスターゼ)などと表記されているものです。
どちらかと言うと「質感、指通り、保湿感、油分、コーティング」などをするもので高級エステをしたイメージに対して、酸熱トリートメントは整体のようなイメージです。
ちなみに縮毛矯正は手術です。
酸熱のような結合は作りません。
僕の場合は髪質改善の組み合わせメニューには全部トリートメントは無料でつけています。
理由は髪質改善の場合にシステムトリートメントのようなエステ感が少し足りないので、髪質改善トリートメントをした後にシステムトリートメントで仕上げた方が持ちもよく綺麗になるので。
髪質改善をやらなくても、カラーや縮毛矯正など薬剤を使った後にはトリートメントはした方がいいと思います。
薬剤で髪の内部をいじくり回すのでヘアケア効果は高いです。
髪質改善トリートメントの持ちは?すくに取れる?持続性について
酸熱の髪質改善トリートメントは「クセ毛の強さ、ダメージ具合、元の髪質、縮毛矯正を一度かけているのかに左右されますが、大体1ヶ月半~2ヶ月程度です。
後に説明するイミン結合が髪の内部を支えてくれるので結合が足りなくなってきたら足すみたいなイメージで期間をあまり開け過ぎないで、程よい感覚で行う事で綺麗な状態をキープしやすくなります。
髪質改善トリートメントはどれぐらいの頻度?何ヶ月に一回?
あまり周期が長いと、髪質改善で作った結合が少なくなり効果も落ちてきます。
2~3ヶ月で美容室に行くは方は、行ったタイミングで行うといいと思います。
あまり早い周期だと負担がかかる可能性があるので適度に行う事が重要です。
酸熱トリートメントで使われる酸性成分の特徴と働き

酸には種類があり質感や作用が違う

基本的に全て艶とハリコシが出るのですが、酸の強さや特徴があります。
よく髪質改善でダメージしたと言われるのは、扱いの難しいグリオキシル酸がほぼ原因になります。
グリオキシル酸:髪質改善の王道成分だけど注意が必要

グリオキシル酸は、髪内部のケラチンと化学反応を起こし、新しい結合を形成します。
この結合が髪の形状を記憶させる効果を持ち、クセ毛を緩和し広がりを抑えます。
自分で調整するタイプの調合の際に手につくと結構痛くなるほど強い酸です。
基本的にはグリオキシル酸ベースでレブリン酸などが配合されている製品が多いです。
ちなみに、僕が使用しているMETEOはグリオキシル酸とレブリン酸がバランスよく配合されています。
レブリン酸:髪質改善の効果がマイルドで保湿力も高めてくれる

レブリン酸は、保湿力が非常に高い成分で、髪内部の水分保持を助けます。
結合水という大事な水分も髪に残して必要な保湿力を上げてくれる効果があり、化粧品などにも使われている成分です。
シャンプーやトリートメントにも配合されている製品があるのでオススメです!
トステア:髪にハリコシを与え、クセの歪みを抑える

トステアは、システアミンという還元剤からできた偶然の産物で髪の歪みをマイルドに整えてハリコシを出していく効果があります。
こちらもホームケア製品に含まれているものがあるのでレブリン酸と同様にオススメです。
使用した後は軽くストレートアイロンを使用すると効果的です。
この2つは美容室で縮毛矯正や髪質改善を行ったあとに使用推奨です。
酸熱トリートメントが痛むと言われる原因「酸熱死」
髪質改善やめとけ、髪質改善は痛むと言われている原因の1つです。
適切に髪質改善を行えば、確かに負担はかかる可能性やダメージ原因にもなるのですが、髪を適度に扱いやすい状態にしておいた方が「強度の低下による切れ毛、普段のストレートアイロンの使用頻度や熱の具合」など日常的なダメージを減らせるメリットがあります。
アルカリ酸熱トリートメントを説明する前にダメージ関係についてお話しします。
髪質改善も技術と言われる理由も含まれます。
酸熱死はなぜ起きるのか?
先程も話したグリオキシル酸がほぼ原因です。
髪質改善はそもそも海外でバズっていた技術で「ブラジリアンブローアウト」と呼ばれている技術を日本人の向けに改良した技術が髪質改善トリートメントなどと言われて流行っています。
インスタで流れてきた動画などでジリジリのクセ毛が綺麗に伸びているやつです。
使っている成分も違うのてすが、あれは髪が丈夫だからまだ成り立っている技術で日本人があんな事やると髪の毛は死にます。
当初はグリオキシル酸が主体の髪質改善トリートメントが多かったため本当に扱いが繊細な成分です。
使用方法を間違えると過収斂を起こし、日本人の髪ては耐えられなくなり「ジリジリになる毛、不自然な光沢感が出てファイバー毛のようになる」など酸で髪が焼けた状態になり手に負えなくなります。
かなり問題視されていた頃に「髪質改善は痛む、やめとけ」などの評判の悪さも出た時代もありました。
現在は改良され、レブリン酸などマイルドな成分との併用された製品が出たりなど比較的に安全になっていますが、やはり軽視してはいけない成分です。
そこで、誕生したのがアルカリ酸熱トリートメントです。
熱ヤケによるダメージの原因
美容師側の知識と技術不足で起きます。
使った酸の成分も関係しますが「髪質改善トリートメントだけで綺麗に伸ばそうとした、しっかり固定させようと熱を入れ過ぎた」などです。
グリオキシル酸が髪の中にある状態でだと、余計に反応して髪が焼けてしまいジリジリになるのが熱ヤケによるダメージです。
普段は大丈夫なアイロンの使い方でも、成分により過剰に反応しやすくなります。
これも酸熱死と言っていいと思います。
髪質改善は日常的なダメージも減らせる
薬剤を使用するので髪に負担がかからないわけではないのですが、上手くちゃんと酸熱トリートメントを行うと、
- 髪が適度に強くなる
- 広がりが収まりやすくアイロンダメージの軽減
- 追加する成分により熱にも強くなる
など髪の防御力も上げる効果もあります。
適切に行えば日常的に起きるダメージも軽減できて髪の扱いがしばらく楽になるメリットもあります。
髪質改善は痛むとはやり方を間違えると大変な事になるしデメリットもあり、適切に行えばメリットもある技術なので絶対にダメだというメニューではないという事です。
最新の髪質改善:アルカリ酸熱トリートメントの特徴と効果

アルカリの領域に寄せて酸の成分と補修成分を入れ込む事でリスクを減らし浸透力も上がる。

酸だけどアルカリなの?アルカリって痛むんじゃないの?と思うかもしれませんが、少し違います。
アルカリ酸熱タイプの酸熱トリートメントは「酸熱死のリスクを下げる、成分の浸透性も上げる、より自然に柔らかさも出る、繰り返しても問題が起きにくい、嫌な硬さが出ない」などもメリットがある施術てす。
アルカリ酸熱トリートメントとは?

よければ、コチラの記事もご覧ください。
【次世代の髪質改善 METEOの解説】圧倒的な艶と質感♪縮毛矯正とカラーにも対応可能!
まず、アルカリはphが高い髪に負担がかかりとケラチンタンパクなどがキューティクルが開き溶けて流出する事でダメージに繋がりやすくなります。
アルカリ酸熱トリートメントは弱アルカリ性(pH 6〜8)で行う髪質改善トリートメントです。
アルカリって髪に悪いんでしょ?というイメージがあるかもしれませんが、髪に負担がかかり出すのはph8.5〜8.6以上ぐらいからと言われています。
なぜ、アルカリが必要なのか?

アルカリ環境ではキューティクルが開き成分が浸透しやすくなります。
強すぎる酸もアルカリで中和してくれます。
グリオキシル酸やレブリン酸など成分の名称でアルカリ性に混ぜても無くなりません。
酸性領域で活発に働くのですが、それをアルカリで中和して浸透力をあげながら、過剰に作用するのを防いでくれる環境で成分の効果を効かせられるというメリットがありデメリットやリスクになる部分をなるべく抑えてくれる効果があります。
髪質改善トリートメントの過収斂や酸熱死を防ぐ利点

酸熱トリートメントでは、成分が過剰反応を起こすと髪が硬くなる「過収斂」や「酸熱死」が発生するリスクがあります。
アルカリ酸熱では、以下の理由でこれらを防ぐことができます。
- 反応が穏やかに進行:弱アルカリ性では、化学反応が穏やかに進むため、髪が硬くなるリスクが軽減されます。
- 柔軟性を維持:アルカリ環境では髪が膨潤して柔らかさを保ちやすくなります。
ハリコシが出てツヤも出るだけではなく、酸熱死のリスクを下げつつ、さらに質感を自然にすることができるのがアルカリ酸熱トリートメントの特徴です。
酸熱トリートメントの科学反応

普通のトリートメントとはまったく別物です。

栄養分を与え髪の中にはいるトリートメントとの違いはこの科学反応です。
髪質改善トリートメントは何故、持続性が高いのか
一般的なトリートメントは、髪の表面にオイルやコーティング成分を塗布して一時的な手触り改善を行うもの ですが、酸熱トリートメントは酸と熱の力を利用して髪の内部に新しい結合を作る ため、ダメージ補修効果が長続きします。
☑ ボルトで固定するようなイメージ
例えば、通常のトリートメントが 「ガムテープで貼る補修」 だとしたら、酸熱トリートメントは 「ボルトでしっかり固定する補修」 のようなものです。
- ガムテープ(普通のトリートメント)は時間が経つと剥がれてしまいますが、
- ボルト(酸熱トリートメント)はしっかり固定されているので長持ちします。
イミン結合(C=N)の形成
酸熱トリートメントでは、主に グリオキシル酸 という成分が髪のたんぱく質(アミノ酸)と反応し、新しい結合を形成します。この結合を イミン結合(C=N) といいます。
☑イミン結合の働き
- 髪の内部にしっかりとした「柱」を作る
- ダメージ部分を補修して、ハリやコシを与える
- ツヤを向上させる
イメージとしては、壊れた建物の柱を補強して、建物全体の耐久性を上げる ようなものです。
エステル結合の補助的効果
さらに、酸熱トリートメントでは エステル結合 という別の結合も生まれます。
☑エステル結合とは?
- カルボキシル基(-COOH)とヒドロキシル基(-OH)が結合
- 髪の補修効果をサポート
- 髪の表面を滑らかにし、ツヤを出す
例えば、ザラザラしたガラスの表面にコーティングを施すとツルツルになる ように、髪の表面もエステル結合でなめらかに仕上がります。
なぜストレートアイロンの熱が必要なのか?
酸熱トリートメントの効果を最大化するには、ストレートアイロンの熱を適切に加えることが必須 です。
☑熱の役割
- 化学反応を加速させる
酸熱トリートメントの化学反応は、一定の温度以上で急激に進みます。
ちょうど料理で 卵が熱で固まる のと同じように、酸熱トリートメントも熱を加えることで髪の結合がしっかり固定されます。
2. 脱水縮合で水分を適切に抜く
「脱水縮合」 という反応により、余分な水分を飛ばしながら結合を強化。
これは、陶器を焼くと固くなるイメージ と似ています。
3. 仕上がりと持続性が変わる
ストレートアイロンの温度、プレスの時間、水分の抜き方を適切に調節することで、最適な仕上がりを実現できます。
逆に、熱の入れ方が不適切だと、結合がしっかり形成されずに効果が薄れる こともあります。
TAKAHATA流の補修成分との組み合わせ

欲しい成分は原料を足してしまうマニアック施術

髪質改善トリートメントにはリスクも存在しますが、それをさらに下げ、さらに効果を定着させるために様々な成分を同時に使用しています。
活性ケラチン

特殊な方法で抽出されたケラチンで、髪に親和性があり定着しやすい成分です。
主に縮毛矯正などの還元剤という薬剤と一緒に使う時に一番効果を発揮します。
酸熱トリートメントではアミノ基に反応させるのですが、同時に活性ケラチンを配合させると髪の本質的な補修効果が高まります。
髪の弾力やハリコシの関係していて髪の毛の90%ぐらい占める部分で一番重要です。
ヘアカラーなどのアルカリ性の施術を繰り返すとケラチンがアルカリに溶けて流出してしまうので、活性ケラチンの使用は補修においてかなり効果的です。
ヒート系原料【ケラチン、コラーゲン、シルク】
これらは熱に反応して結合する特性があり、髪内部の補修と外部の保護を同時に行います。
- ケラチン: ハリコシやしなやかさを向上
- コラーゲン: 保湿力と弾力を向上
- シルク: サラサラの指通りを実現
原料メーカーさんが何らかの方法で加工している成分です。
特徴として、そのままだと分子が小さいけど熱処理を加えると分子がくっついて大きくなる成分です。
髪の内部に入った状態で大きくなるので内部を埋めてくれたり表面にも作用してくれます。
エルカラクトン
一般的に熱から髪を成分と言われていますが、実は守るだけでなく、内部のアミノ基に作用し、ケラチンの定着力を上げてくれる効果もあります。
ケラチンが定着力する土台をしっかりさせてくれるイメージです。
キトサン
エビやカニの甲殻類から抽出されるタンパク質で、髪表面に皮膜を形成し、ストレートアイロンの熱から保護します。
ハリコシも出してくれます。
リピジュア
ヒアルロン酸の2倍の保湿力を持ち、髪の内部に潤いを与えます。
最近では化粧品にも配合されている優秀な成分です。
各種アミノ酸原料
ケラチンの元となるのがアミノ酸です。
補給することで、すべての前処理剤の土台になります。
髪質改善においてはリシンやアルギニンというアミノ酸を配合させたり前処理剤に僕は使っています。
原料を使用するようになってから、縮毛矯正も髪質改善もかなり仕上がりもよくお客様からの反応もよくなったと思うので結果が出ています。
酸熱トリートメントと縮毛矯正の組み合わせの効果

酸熱トリートメントの効果を最大限に引き出すには、縮毛矯正(髪質改善ストレート)と組み合わせるのがおすすめです。
そもそも酸熱トリートメントは髪に結合を作り支える施術で、縮毛矯正はクセ毛やウネリの結合を切り再形成させ根本から髪の形状を整える技術です。
美髪を目指したい方はクセがあろうと無かろうと縮毛矯正から始めると効果や持続性がさらに増すのでオススメです!
髪質改善トリートメントに効果を感じなかった方は髪の土台に問題があったという場合が多いです。
縮毛矯正のメンテナンスに最適

縮毛矯正後の酸熱トリートメントは、質感や艶感を回復し、根本のクセ毛や乱れを整えるのに役立ちます。
少し伸びた根本を引き締めてくれて、縮毛矯正をかけている部分は引き締まりストレートが復活します。
スタイリングの時のアイロンも楽になり簡単にツヤを出しボリュームを抑える事ができるので、日常の物理的ダメージを少なくしてくれる効果もあります。
次回の縮毛矯正までの半年程度は酸熱トリートメントでクセをと広がりを抑える事ができるので繋ぎとしても効果抜群です。
縮毛矯正と酸熱トリートメントの違い

- 縮毛矯正: 髪の形状を固定する施術で、ジスルフィド結合を切断し再結合します。
- 酸熱トリートメント: 髪を内部から支える結合を作り、質感を改善する施術です。
酸熱トリートメント以外の髪質改善メニュー

酸熱メニューは縮毛矯正やヘアカラーにも応用が可能です。
基本的に縮毛矯正やヘアカラーはアルカリ性で作用するので酸熱トリートメントよりは若干効果派劣るものの通常に行うよりも明らかに仕上がりに差がでます。
是非オススメなのでお試しください♪
酸熱成分を配合した髪質改善カラー

カラー剤に酸熱成分を配合することで、ダメージレスでツヤ感のある仕上がりを実現します。
通常ph8.5程度から髪に負担のかかるアルカリですが酸熱を同時に行う酸熱髪質改善カラーの場合はアルカリを中和する事でダメージも抑える事ができます。
とにかく艶感がバッチリ出て発色も綺麗に見えます!
酸熱成分を配合した縮毛矯正(髪質改善ストレート)

縮毛矯正の工程に酸熱成分を組み込むことで、クセ毛を伸ばしながら結合を作り、負担を抑えた質感改善が可能です。
イミン結合によりダメージ部分へのアプローチもでき通常の縮毛矯正とは仕上がりが違います。
また先程説明した活性ケラチンとの相性も抜群のためさらに補修力も期待できるストレートメニューになります。
縮毛矯正をかけていると髪質改善の持ちや持続性の他にカラーの発色が綺麗に見えて、形状も整うため色持ちも良くなります。
クセ毛に悩む方、朝の準備時間を短縮したい方にオススメです!
札幌で髪質改善を始めたい、クセ毛やダメージに悩んでいる方へ

美髪形成 札幌近郊で縮毛矯正や髪質改善をご検討中の方は是非ご相談ください!

大人の上品な美髪を目指したい方、髪の悩みや問題に困っている方はTAKAHATAに任せてみてください。
ご質問、ご予約などのお問い合わせはInstagramか公式ラインから承ります。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
オマケ 酸熱トリートメントに関するFAQ(よくある質問)
酸熱トリートメントの効果・持続性について
Q1. 酸熱トリートメントをした後、洗うと元に戻りますか?
A. いいえ、洗っても完全には元に戻りません。酸熱トリートメントは髪の内部に結合を作る施術なので、普通のトリートメントより持続性が高いです。ただし、効果は徐々に弱まるため、適切なホームケアが重要です。
Q2. 酸熱トリートメントの持続期間はどれくらいですか?
A. 一般的には1〜2ヶ月程度持続します。ただし、シャンプーの種類・頻度・髪質・ダメージレベルによって個人差があります。
Q3. 酸熱トリートメントを繰り返すと効果は上がりますか?
A. はい、回数を重ねることで定着しやすくなり、持続期間も延びやすいです。ただし、過剰な施術は髪の硬化(酸熱死)を引き起こす可能性があるため、間隔を空けながら施術するのが理想です。
酸熱トリートメントの施術後の注意点
Q4. 酸熱トリートメントの当日、髪を洗ってもいいですか?
A. 基本的には24〜48時間は洗わない方が良いとされています。髪の内部で結合が完全に安定する前に洗うと、効果が弱まる可能性があります。
Q5. 酸熱トリートメントの当日、髪を結んでもいいですか?
A. 施術直後の結ぶ・ピンで留める・耳にかける行為は避けた方が無難です。完全に定着する前にクセがついてしまい、仕上がりに影響が出ることがあります。
Q6. 酸熱トリートメント後にカラーや縮毛矯正は何日後が良いですか?
A.カラーの場合:3日〜1週間後が理想(酸熱成分が髪に定着する時間を確保するため)
縮毛矯正の場合:1〜2週間後が推奨(髪への負担を考慮)
逆にカラーや縮毛矯正の直後に酸熱をする場合:当日OKですが、髪の状態を見ながら調整が必要。
🔹 酸熱トリートメントの料金・費用について
Q7. 酸熱トリートメントの平均的な料金はいくらですか?
A. 一般的な相場は5,000円〜20,000円程度ですが、美容室の技術力・薬剤の種類・施術時間によって異なります。
Q8. 安い酸熱トリートメントと高級な酸熱トリートメントの違いは?
A. 主な違いは、
使用する薬剤の品質(低価格なものは成分が少なく、持続性が短い)
技術力(経験豊富な美容師ほど、適切な施術ができる)
アフターケアの充実度
安価なメニューを選ぶ場合は、成分や口コミをよく確認しましょう。
酸熱トリートメントのリスクとデメリット
Q9. 酸熱トリートメントはやめた方がいい?向いていない人は?
A. 酸熱トリートメントは、髪質によって向き・不向きがあります。
向いていない人
極端に傷んでいる髪(ハイダメージ毛は逆にパサつくことがある)
パーマをかけている人(酸熱の作用でカールが落ちる可能性あり)
細毛・軟毛の人(過剰収斂で髪が硬くなる場合がある)
Q10. 酸熱トリートメントをすると髪がチリチリになる?ビビリ毛になることはある?
A. はい、施術ミスや髪質に合わない施術をすると、チリつき・硬化が起こる可能性があります。特に、グリオキシル酸の濃度が高すぎたり、ストレートアイロンの温度が高すぎるとビビリ毛(極度のダメージ毛)になるリスクがあります。
Q11. 酸熱トリートメントでビビリ毛になったらどうすればいい?
A. 一度ビビリ毛になると完全修復は難しいですが、以下の方法で改善できます。
酸熱の再施術は避ける(さらに悪化する可能性がある)
保湿系のヘアマスク・トリートメントで補修
縮毛矯正やトリートメントストレートでリカバー(美容師に相談)
---
🔹 酸熱トリートメントの自宅ケア・市販品について
Q12. 酸熱トリートメントは市販でセルフでできますか?
A. 市販品の酸熱トリートメントはありますが、美容室の施術ほどの効果は期待できません。
市販品は酸の濃度が低く、持続力が短い
施術の温度管理が難しく、失敗すると髪が硬くなる
しっかりした効果を求めるなら、美容室での施術をおすすめします。
Q13. 酸熱トリートメントのホームケアはどうすればいい?
A. 酸熱トリートメント後のケアとして、以下が重要です。
✅ アミノ酸系・弱酸性のシャンプーを使用(洗浄力の強いシャンプーはNG)
✅ 保湿系のトリートメント・ヘアマスクを使う(髪を柔らかく保つ)
✅ ドライヤー・アイロンを使うときは低温設定(髪が硬くなるのを防ぐ)
✅ 定期的にケラチン・コラーゲンを補給する(内部補修を継続する)
---
🔹 酸熱トリートメントの種類・成分について
Q14. 酸熱トリートメントとアルカリ酸熱トリートメントの違いは?
A.
酸熱トリートメント → 酸性領域で髪の補修を行う(グリオキシル酸が主成分)
アルカリ酸熱トリートメント → 弱アルカリで膨潤させながら補修(レブリン酸・トステア配合)
アルカリ酸熱の方が柔らかく仕上がり、酸熱死(髪の硬化)を防ぐメリットがあります。
Q15. おすすめの酸熱トリートメントは?
A. 髪質に合うものを選ぶことが重要です。
ハリコシが欲しい人 → グリオキシル酸ベース(METEO、サブリミックなど)
しなやかさ重視 → レブリン酸・トステア配合(アルカリ酸熱タイプ)
ダメージ補修メイン → ケラチン・シルク配合
美容師と相談しながら選ぶのがベストです。
---
結論:酸熱トリートメントは適切に行えば効果的な施術!
ただし、髪質・ダメージレベル・施術方法を間違えると逆効果になるため、信頼できる美容室での施術が推奨されます!