この記事の内容
- 髪質改善について
- 縮毛矯正とは違いクセ毛は伸びない
- 補強と補修を行うサポーターの役割
- 先に縮毛矯正をかけると効果が上がる

髪質改善と縮毛矯正どちらが自分の髪に合っているのか、またどちらから始めるべきなのか?
髪質改善トリートメントや髪質改善カラーをやったけど効果がいまいちだった。
縮毛矯正を先にかけておくと髪質改善の効果を最大限に発揮する事ができる理由など
髪質改善メニューについて定義が曖昧なため、理解すると綺麗な髪を作りできるだけ長い期間キープする事ができるようになります。
髪の問題に悩んでいる方、持続性の高い美髪を目指したい方は是非参考にしてみてください。
美髪を目指す!髪質改善を始める前に知るべきこと

髪質改善を始める前に知っておくと効率よく美髪形成する事ができます。

縮毛矯正について解説の記事などでも説明しているのですが、縮毛矯正と髪質改善は別物です。
定義が曖昧で、「縮毛矯正=髪質改善」のようなイメージがあるかもしれませんが、行っている施術内容がまったく違います。
ちなみに髪質改善ストレートも縮毛矯正に含まれます。
これもまた定義が曖昧で決まりがないのですが、僕の場合は「髪質改善の薬剤と補修成分の原料を配合させた縮毛矯正」を髪質改善ストレートと定義して施術をしています。
また、髪質改善トリートメントや髪質改善カラーなどの髪質改善系メニューの効果を最大限に発揮するのであれば、「縮毛矯正で髪のベースを綺麗に整える」というステップを踏むと効果と持続性が格段に高まります。
髪質改善のみを行っても効果はもちろんあります!
何度もしつこくすいません。見逃さないように。
それでは解説していきます。
そもそも髪質改善とは?

髪質改善トリートメントや髪質改善カラーは主に「酸熱トリートメント」「酸熱カラー」といいます。
最近ではアルカリ酸熱トリートメントというアルカリ領域で行う施術内容もあります。
僕が扱う商材でいうと「METEOトリートメント、METEOカラー」が該当します。
酸を髪内部に入れ込み、熱で水分を抜いて結合を起こす「脱水縮合」と呼ばれる反応を利用します。
これにより、髪の内部に架橋(結合)ができ、内側からハリコシが生まれます。
また、酸の力でキューティクルが引き締まり、艶感もばっちり出る施術内容です。
通常のトリートメントとは理屈が異なり、トリートメントに含まれる酸が主な働きをします。
「酸の種類や濃度、熱の入れ方」で仕上がりが大きく変わり、失敗すると酸熱死というダメージを引き起こします。
特にグリオキシル酸という成分は扱いが難しく、酸熱トリートメントでのダメージ原因になりやすい薬剤です。
髪質改善メニューも縮毛矯正と同様に、技術者の施術方法と知識次第で仕上がりが変わります。
ただのトリートメントではないということを理解してください。
また、縮毛矯正とはまったく違うものです。
髪質改善でのダメージ「酸熱死」について

髪質改善は効果的な施術ですが、方法を誤ると「酸熱死」と呼ばれる深刻なダメージを引き起こします。
原因としては、酸が強すぎて髪が過剰に収斂することや、グリオキシル酸の扱いを誤ることが挙げられます。
また、ストレートアイロンの高温や過剰な熱が「熱ヤケ」を起こし、髪にダメージを与えることもあります。
症状としては、髪が細くなり、ファイバー毛のような人工的な光沢が出てジリジリと絡まりやすくなる点が特徴です。
さらに、絡まりや切れ毛が増え、通常のカラー施術よりもかなり厄介なダメージになる可能性があるので、ただのトリートメントとは考えないようにしてください。
成功するとバッチリ決まりハリコシと艶感が抜群に出ます。
最近では先程のアルカリ酸熱トリートメントの登場でデメリットが少なくなっていますがやはり注意がは必要な施術になります。
髪質改善は補修と補強の効果がある

通常のトリートメントとは違い、髪に結合を作ります。
覚えなくていいのですが、以下のような成分が主に使われています。
- グリオキシル酸
- レブリン酸
- トステア
- 炭酸プロプレン
- タンニン
- 活性ケラチン
それぞれの成分は、結合の強さや作用する箇所、効果が異なります。
多くの既存製品には、グリオキシル酸とレブリン酸、またはいずれか1つが含まれています。
髪質改善は髪の歪みを整える

髪内部に酸を使った結合「イミン結合」ができることで、髪の毛のコルセットやサポーターのような役割を果たし、髪を支えてくれるようになります。
軽度のクセ毛、広がり、うねりなどの髪の乱れに効果的です。
髪にハリコシ感と艶が復活し、健康的な見た目と質感が向上します。
通常のトリートメントとは異なり、持続性が高く、1ヶ月半〜2ヶ月程度は結合が残ります。
これにより、「髪に艶があり収まりやすく、乾くスピードも早い」という効果が続きます。
結合が少し残っている状態の1ヶ月半〜2ヶ月程度の間隔で髪質改善繰り返すと、綺麗な状態を1年中キープできます。
僕のお客様は、カラーの色落ちが気になるタイミングで髪質改善カラーを選ぶ方、しっかり髪質改善の効果を実感したい方は髪質改善トリートメントを選ぶ方が多いです。
縮毛矯正との違いはクセを伸ばすわけではない

- 縮毛矯正=結合を切って再結合
- 髪質改善=髪の内部を支える結合を作る
例えるなら
- 縮毛矯正=骨折させてまた骨をくっつける
- 髪質改善=髪のサポーターやコルセット
このようなイメージです。
クセ毛や毛髪の形状の乱れを根本から治す場合、まずは縮毛矯正を行うと良いでしょう。
髪質改善以外にもキューティクルの乱れが整い、カラーの持ちや発色が綺麗になります。
髪質がよくなると見た目以外のメリットもたくさんあります。
髪質改善は縮毛矯正のメンテナンスにもなる

縮毛矯正をかけていても、日常生活での摩擦、絡まり、ドライヤー、ヘアアイロン、シャンプーなどでダメージが蓄積しまいます。
数ヶ月すると、縮毛矯正をかけていない根本のクセも目立つのですが、酸と熱の結合で歪みを抑える事ができるので根本と毛先の境目も矯正部分も綺麗に整え馴染ませる事ができるので、次回の縮毛矯正までの微妙な期間を乗り切る事ができます。
髪質改善トリートメントや髪質改善カラーにはそのような効果もあります。
髪質改善は傷んでいる髪の方が効果がある

また、髪質改善が効果的な髪質は適度に傷んでいる事です。
☑髪質改善の効果を感じやすい
- 細毛、普通毛
- 適度なダメージ毛
- ある程度のブリーチ毛
- ハリコシのないエイジング毛
☑髪質改善の効果が限定的
- ダメージしていない丈夫な髪の毛
- 健康な太毛
など、全ての髪に対して髪質改善が有効なわけではありません。
髪質改善で使われる成分を教えます

実は髪質改善で使われる成分は色々とあり、効果が異なります。

軽くですが、髪質改善トリートメントや髪質改善カラーの成分や施術工程の違いを説明します。
基本的には酸熱トリートメントの場合が多いです。
珍しいものだと微還元トリートメントです。
酸熱トリートメント

一般的に「髪質改善」と言われるものは、この酸熱トリートメントを指すことが多いです。
酸を髪に入れ、ストレートアイロンの熱で水分を抜くことで「脱水縮合」と呼ばれる反応が起こり、髪内部にイミン結合ができます。
使用される主な成分には以下があります。
- グリオキシル酸
- レブリン酸
- トステア
酸で髪を引き締める系で一番使われている事の多い薬剤です。
活性ケラチントリートメント

シャンプーやトリートメントの成分表を見ると「加水分解ケラチン」という成分が含まれている場合があります。
加水分解ケラチンは、抽出する過程で壊れてしまうことが多く、効果はありますが定着の良くないケラチンとなりますが、髪にハリコシを与える成分です。
でも、入っていた方がいい成分です。
活性ケラチンは特殊な方法で抽出されたケラチンで、特定の条件下で髪に定着しやすくなります。
ストレート剤と組み合わせると活性化して髪に結合を作り、熱を利用して定着させることができます。
そのため、縮毛矯正や髪質改善トリートメントと組み合わせて使用されることが多いです。
また、ケラチンは髪の90%程度をしめていますがカラー剤に含まれるアルカリに弱く溶けてしまうので、アルカリ性のカラーや縮毛矯正の際には補給して上げた方がいい成分です。
髪質改善ストレート(縮毛矯正)

髪質改善で使用する成分を用いながら、縮毛矯正を施すストレートメニューです。
クセ毛を伸ばすと同時に、髪内部で結合を作り、ダメージ補修や補強を行います。
この施術は、艶感や質感を改善しながら縮毛矯正の効果を得られるメニューとなります。
縮毛矯正は髪に負担はかかりますが、髪の結合が切れて成分が入りやすい状態を利用して補修成分を入れて一緒に熱で定着させる事でデメリットを抑えつつ髪の補修と補強を同時に行えるというメリットがあります。
髪質改善カラー

ヘアカラー剤はアルカリ性の薬剤で、キューティクルを開き、髪を膨潤させるというプロセスがダメージにつながることがあります。
このキューティクルの開きを利用して、髪質改善の成分を内部に浸透させることができます。
さらに、アルカリ性を中和しつつ補修を行うことで、ダメージを最小限に抑えたヘアカラーが可能です。
髪に負担がかかるアルカリの強さはPH8.5ぐらいからと言われているのですが、酸の力でPHを下げる事ができるという仕組みです。
髪質改善トリートメントの方が効果は高いですが、カラーだけでも十分に効果を感じられるので同時に短時間で行えるのでおすすめです!
微還元トリートメント

トリートメントとストレート剤を混ぜ、パワーを抑えた薬剤で行う施術です。
クセ毛を伸ばす目的ではなく、髪の浅い部分の結合を一部切り、髪表面を整えて形状記憶させることで、軽いウネリや表面の乱れを改善します。
この施術は軽いクセ毛の方、酸熱トリートメントよりも持続を上げたい方、縮毛矯正での乱れが出てきた方に適しています。
結論、髪質改善は縮毛矯正以外の選択肢が増えた
長々と説明しましたが、以前までは「クセ毛の悩みを解消する」「ダメージが気になるからトリートメントをする」という選択肢が主流でした。
しかし現在では、酸熱トリートメントや微還元トリートメント、活性ケラチンなど、髪を補修・補強するための選択肢が増えています。
これらをまとめて「髪質改善」と呼ぶことが多いです。
中でも代表的なのは酸熱トリートメントです。
髪質改善にはいくつか種類がありますので、自分の髪に合った施術を選び、その後も計画的にケアを行うことで髪の悩み解消につながります。
もし、「髪質改善で髪が綺麗にならなかった」「すぐに効果が落ちた」「逆にダメージが出てしまった」といった場合は、施術メニューが合っていなかった可能性があります。
ほとんどの場合、髪のベースに原因があることが多いです。
そのため、まず縮毛矯正で根本のクセを伸ばし形状を整えることで、髪質改善トリートメントや髪質改善カラーの仕上がりや持続性を実感できるようになります。
この記事を読んで髪質改善について理解を深めていただけた方は、施術メニューの見直しをしてみるのも良いかもしれません。
効率よく髪質改善を始めていくステップとは

縮毛矯正や髪質改善を行いながら美髪を目指すと一番効果的です!
髪質改善を効果的に進める方法を成分の種類とともにオススメのステップとしてお話ししていきます。
美容師により考え方や知識が違うので絶対に正解ではありません。
僕の知識と経験の中で効率的かつ合理的だと思っている方法になります。
オススメ!まず縮毛矯正をかける
まず、髪質改善を始めたい方はどの髪質でも縮毛矯正をかけるところから始めるのがオススメです。
クセ毛が強い、洗ったらバサバサとすぐに広がってしまう方は髪質改善をいきなり始めても効果は薄い場合があります。
いつも満足してくれているお客様もいますが、かけるともっとクオリティと持続性が上がります。
縮毛矯正をかけないと髪質改善の効果はないという事ではありません。
縮毛矯正は髪質改善を始める最初のステップとして一番いい選択肢というだけです。
髪質改善の持続性、艶感、ハリコシ、髪が乾くスピードが抜群に上がりるので、先に縮毛矯正をかけるのがオススメという事です。
次回は2ヶ月~3ヶ月以内に髪質改善をする
残念ながら縮毛矯正も髪質改善も一度やればずっと美髪というわけにはいきません。
根本だって伸びてくるし、生きていればダメージだってしてしまいます。
定期的に髪を補修と補強するという意味で美容室にくるタイミングで髪質改善トリートメントや髪質改善カラーを行って上げると再び髪が復活します。
どこの美容室も通常のカラーやトリートメントよりも高いメニューですが、持続性や効果の事を考えれば満足度と日常のケアのしやすさが高まるので、髪にこだわりがある方やダメージが気になる方はそのぐらいのペースで行うと綺麗な髪を保ちやすくなります。
めんどくさがりな人ほど、普段の髪のスタイリングや乾くスピードが早くなるのでオススメですよ!
髪質改善はホームケアで持ちが変わる
髪質改善に限らず、ダメージが進行している状態だと
- カラーの持ちや発色が悪くなる
- トリートメントしても効果を感じにくい
- 髪が水分を多く含んで乾きにくい
- 日常面で面倒な時間が増える
という問題が起きてしまいます。
ケアしていても痛みは進行してしまうのですが、世間一般的に言われている事
半乾きや濡れたままにしない、洗い流さないトリートメントを使用、アイロンを高温で使わない、
などに気をつけている方はケラチンが多く含まれる製品を使うとなるべく本質に近いホームケアををする事ができると思います。
ご来店時して頂いているお客様にはネットで買えるオススメのヘアケア製品をお伝えしているのでケアを頑張りたい方は気軽に聞いてください。
コスパよく効果が出るホームケア製品とちょっとしたテクニックを教えます!
これから美髪を目指したい方へ

美髪形成 札幌近郊で縮毛矯正や髪質改善をご検討中の方は是非ご相談ください!

大人の上品な美髪を目指したい方、髪の悩みや問題に困っている方はTAKAHATAに任せてみてください。
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最後まで読んで頂きありがとうございました!